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NAA藤井社長、共生バンクへの土地貸付延期せず
成田国際空港会社(NAA)の藤井直樹社長は11月27日の会見で、共生バンクとの土地の賃貸者契約を更新せず、期限の今月30日で終了すると発表した。共生バンクが販売していた不動産小口投資商品「みんなで大家さん」には多くの投資トラブルを抱えており、空港周辺のNAAの土地も含まれていた。NAAでは、造成工事を元に土地を貸し付けていたが、工事の能力があるか調査を行った結果「造成工事を遂行できる能力を確認できなかった」として、契約を延長しない方針を固めたという。
藤井社長によると、延長しない判断は資金面を含む「総合的な判断を前日に行った」という。NAAが貸し付けた土地は、約45.6万平方メートルで、空港周辺の「みんなで大家さん成田」の約4割を占める。これまで土地開発が進んでおらず、今年7月から分配金の支払いもストップしていたことなどから、投資していた人たちによる集団訴訟に発展した。
