JAL10月実績、国際線旅客が前年比10.4％増

　国内線は需要回復続き4.1％増

　日本航空（JAL）が11月25日に発表した10月の輸送実績によると、国際線旅客数は前年同月比10.4％増の69万5590人で、利用率は87.4％だった。米大陸線やハワイ・グアム線、中国線が大幅に伸び、全体で前年を上回った。国内線はグループ合計で旅客数が4.1％増の345万796人、利用率は88.2％となり、堅調な需要回復が続いている。
　国際線旅客は、需要を示すRPK（有償旅客キロ）が11.3％増の39億8327万4千人キロ、供給を示すASK（供給座席キロ）が8.3％増の45億5756万3千座席キロ。方面別では米大陸線が前年同月比15.1％増、ハワイ・グアム線が24.0％増と大幅に伸びた。中国線も21.2％増だった。東南アジア線も5.8％増、オセアニア線も3.9％増と堅調。一方、韓国線は2.4％減だった。
　国内線旅客は、RPKが4.5％増の26億501万9千人キロ、ASKが0.6％増の30億566万1千座席キロ。主要路線別では羽田－那覇が26万4258人（7.1％増）、羽田－福岡が30万9058人（2.8％増）、羽田－札幌（新千歳）が31万4365人（1.6％増）と増加した。
　貨物郵便輸送は、国際線の貨物量が16.2％増の5万1932トン、郵便は23.7％減の951トン。国内線の貨物量は9.2％減の2万8261トン、郵便は6.8％増の2566トンだった。

■国際線方面別実績（2025年10月）
・米大陸線＝旅客数：16万5157人（前年比15.1％増）、RPK：15億4896万1千人キロ（15.4％増）、ASK：17億8779万1千座席キロ（15.7％増）、利用率：86.6％（前年86.9％）
・欧州線＝旅客数：6万8081人（前年比2.4％増）、RPK：6億2419万4千人キロ（2.3％増）、ASK：6億7922万6千座席キロ（1.1％減）、利用率：91.9％（前年88.9％）
・東南アジア線＝旅客数：25万1551人（前年比5.8％増）、RPK：10億451万29千人キロ（8.5％増）、ASK：11億9945万9千座席キロ（4.2％増）、利用率：87.1％（前年83.7％）
・オセアニア線＝旅客数：1万8834人（前年比3.9％増）、RPK：1億4948万3千人キロ（4.2％増）、ASK：1億5835万3千座席キロ（1.2％減）、利用率：94.4％（前年89.6％）
・ハワイ・グアム線＝旅客数：7万1069人（前年比24.0％増）、RPK：4億1367万千人キロ（21.2％増）、ASK：4億8459万7千座席キロ（18.2％増）、利用率：85.4％（前年83.3％）
・韓国線＝旅客数：3万7537人（前年比2.4％減）、RPK：4436万9千人キロ（2.4％減）、ASK：4988万座席キロ（4.4％増）、利用率：89.0％（前年95.1％）
・中国線＝旅客数：8万3361人（前年比21.2％増）、RPK：1億5746万8千人キロ（18.9％増）、ASK：1億9825万6千座席キロ（4.1％減）、利用率：79.4％（前年64.1％）

■主な国内路線別実績（旅客数／提供座席数／利用率）
・羽田－伊丹：22万9829人（4.8％増）、座席数：25万8033席（2.6％増）、利用率：89.1％（前年87.3％）
・羽田－関西：2万4931人（15.1％増）、座席数：3万522席（3.0％増）、利用率：81.7％（前年73.1％）
・羽田－札幌(新千歳)：31万4365人（1.6％増）、座席数：34万7530席（1.3％増）、利用率：90.5％（前年90.2％）
・羽田－名古屋(中部)：1万4765人（5.4％増）、座席数：1万9014席（0.8％減）、利用率：77.7％（前年73.1％）
・羽田－福岡：30万9058人（2.8％増）、座席数：35万316席（0.5％減）、利用率：88.2％（前年85.3％）
・羽田－那覇：26万4258人（7.1％増）、座席数：27万6850席（3.8％増）、利用率：95.5％（前年92.5％）
・伊丹－札幌(新千歳)：4万2553人（8.5％増）、座席数：4万5670席（11.6％増）、利用率：93.2％（前年95.9％）
・伊丹－福岡：1万9101人（3.0％増）、座席数：2万900席（2.0％減）、利用率：91.4％（前年86.9％）
・伊丹－那覇：4万5926人（8.5％増）、座席数：4万8396席（0.2％減）、利用率：94.9％（前年87.3％）
・関西－札幌(新千歳)：1万8448人（1.9％増）、座席数：2万460席（横ばい）、利用率：90.2％（前年88.5％）
・関西－那覇：2万7526人（13.6％増）、座席数：3万690席（横ばい）、利用率：89.7％（前年79.0％）
・名古屋(中部)－札幌(新千歳)：2万9201人（0.5％増）、座席数：3万690席（横ばい）、利用率：95.1％（前年94.7％）
・名古屋(中部)－那覇：3万9190人（7.6％増）、座席数：4万3890席（7.3％増）、利用率：89.3％（前年89.0％）

※写真＝10月の輸送実績を発表した（提供：JAL）