WING
1人での探知・識別・追尾をスウォームが実現
陸上装備研究所による無人機の動的監視網システム
防衛装備庁の「防衛技術シンポジウム2025」で11月11日、陸上装備研究所が自律協調するスウォームを活用した動的監視網システムの研究について、これまでの実証での成果などを発表した。この研究は多種多様な複数の無人機の管制をオペレータ1人が行うというもの。これからの戦いで、省人化と高質化を両立できるようになるかもしれない。
近年、UAVをはじめとした様々な無人化アセットの活用が進んでおり、研究ではそれを踏まえて多様な無人機群の活用によるスウォームを実現させるというもの。多数の無人機を管制するためのヒューマン・スウォーム・インタラクション(HSI)技術と、スウォーム制御技術を取り扱った研究として、複数の無人機群を管制するためのグラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)を検討するとして、実証試験を行って有効性を確認した。最終的には、複数の無人機群を1人のオペレータが管制する技術の実現を目指す。特にHSI技術とスウォーム制御技術の確立と実証を進める中で、無人機群による従来装備品の機能分散化や、動的監視能力の獲得など領域横断的な新機能の実現を図る。
