WING
ボーイング、777X初号機納入を2027年に後ろ倒し
TIAに遅れ、FAAの新プロセス導入で手探り感
ボーイングは10月29日(現地時間)、開発中の777Xの初号機納入を、2027年に後ろ倒しすることを発表した。前計画では2026年に納入するとしていた。同日、第3四半期(7-9月期)決算を発表するなかで、ケリー・オルトバーグ社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。なお、ボーイングは第3四半期決算において、税引前利益に49億ドルの追加費用を計上した。
オルトバーグCEOは「777Xのスケジュールがさらに遅延することは、非常に残念」とコメント。「777Xは飛行試験において引き続き良好なパフォーマンスを示しており、当社は引き続き開発プログラムを完了し、事業を安定させることで、会社の業績を完全に回復し、すべてのステークホルダーとの信頼を回復するための今後の取り組みに注力したい」と述べた。
オルトバーグCEOは今年9月、777Xプログラムの進捗状況について、社内飛行試験は順調に進んでいるものの、一方で米航空当局(FAA)から取得しなければならない型式証明の認証作業には遅れが生じていると説明していた。
