記事検索はこちらで→
2022.11.14

【潮流】旅行を止めるな

 10月からの水際対策の緩和と全国旅行支援の開始で、訪日旅行と国内旅行の回復が進んでいるが、海外旅行の回復が遅れている。既に論じているとおり、世界と比べて戻りが遅い海外旅行をコロナ前に近づけることが、旅行業界の課題となっている。
 そうした中で、新型コロナウイルスの「第8波」がひたひたと押し寄せている。「第7波」の感染者の減速に伴う段階的な水際対策の緩和で、世界に遅れてようやく経済社会活動の扉が開き、「ウィズコロナ」がスタートしたと思ったら、再び年末年始を前に雲行きが怪しくなっている。
 新型コロナウイルス感染症は世界中に蔓延している。世界はこのパンデミックの変異株と当面は付き合っていくほかない。WHO(世界保健機関)によれば、第7波の「BA.5」から「BQ.1」「XBB」への置き換わりを指摘し、CDC(米国疾病対策センター)もこれらの変異株の拡大を報告している。