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2022.03.14

【潮流】国際往来自由化を

 欧米各国は、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株に対する水際対策を終了している。世界的にワクチン接種が普及し、オミクロン株に対する知見が高まり、水際対策の規制緩和が進んでいることを受けて、ワクチン接種証明書、陰性証明書の提示を不要とする国も出てきた。
 一方で、3月1日から水際対策を段階的に緩和した日本は、1日入国者数を3500人から5000人、3月14日からは7000人と遅々とした緩和を進め、欧米との規制格差は広がるばかりだ。
 さらには、4月からは1日1万人に引き上げるとの一部報道も出て、何の数値的根拠も示さず、留学生の受入批判などを受けて、場当たり的に入国者を引き上げる政府に対して批判が噴出している。
 経団連は入国者数の1日当たりの上限人数の枠の撤廃と、入国後の隔離を欧米各国並みにワクチン接種者の隔離免除を求めるとともに、「ビジネス・教育研究・観光などの入国目的を問わず、自由に国際的な往来が可能となるよう取り組むべき」として、自由な国際往来の再開を提言した。