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2021.11.01

【潮流】与党勝利「隔離免除」期待

 第49回の衆議院議員選挙が10月31日に行われ、自民党は追加公認を含めると261議席と過半数を維持し、公明党を含む与党は293議席と選挙前の305席には及ばなかったものの絶対安定多数を確保した。これによって、岸田政権は国民から信任されたことになり、「新資本主義」、「成長と分配の好循環」を掲げた政策を進めることになる。
 第2次安倍政権、菅政権は官邸主導の強引な政治手法が目立ち、コロナ禍と相俟って、終盤は批判にさらされたが、衆議院議員選挙前の自民党総裁選で岸田氏が勝利し、首相に就任したことで逆風が和らいだ感がある。
 岸田首相が宏池会という自民党の中でもハト派に属し、「人の意見を聞く」、さらには政策に「成長と分配の好循環」を掲げたことで、野党との選挙争点が分かりづらかった。それでも、政権選択選挙で民意を得たことで、新型コロナウイルスの感染防止対策と経済社会活動の両立に向かって具体的な政策を推し進めてほしい。