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中国海軍ルーヤンIII級駆逐艦など3隻が対馬通過

東シナ海から日本海へ移動
統合幕僚監部は9月17日、中国海軍艦艇3隻が対馬海峡を北東進して日本海へ向ったと発表した。確認されたのはルーヤンIII級ミサイル駆逐艦2隻(艦番号123・124)と、フチ級補給艦(艦番号902)で、海上自衛隊の第2掃海隊(佐世保)の掃海艇「ひらしま」および第4航空群(厚木)のP-1哨戒機を展開して、警戒監視と情報収集を行った。
発表によると9月16日22時ごろ、対馬南西沖約80キロの海域でルーヤンIII級駆逐艦(123)を確認。その後、日本海へ北東方向へ進んだ。さらに17日午前0時ごろ、対馬南西沖約140キロの海域でルーヤンIII級(124)とフチ級補給艦(902)を確認し、いずれも対馬海峡を通過した。
中国海軍のルーヤンIII級駆逐艦は現代型の対空・対艦・対潜能力を備える艦艇で、フチ級補給艦との行動は遠洋作戦能力を意識した動きとみられる。今回の対馬海峡通過は国際法上の「通過通航権」に基づくものだが、頻発する動向は海自の警戒監視態勢を一層強化する必要性を示している。