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2025.09.02

WING

日本エアロ蔵前社長、「空の安全貢献が至上命題」

 拠点整備や最新商材提案強化しサービス向上へ
 
 日本エアロの蔵前浩社長は航空新聞社の取材に応じ、事業概況や今後の事業展望について語った。まず、昨今日本の空で事故・インシデントが頻発している状況に触れ、「当社の至上命題は空の安全に寄与することだ」と強調した。その上で、潮見にある「航空技術センター」といったエンジニアリング拠点の整備や最新商材の提案強化などを推進して、サービスの向上を図る考えを示した。各拠点における「業務規程の遵守やコンプライアンスの重要性を改めて認識・周知徹底するとともに、風通しを良くする。社内外でのコミュニケーションを密にしながら、日本の空の安全安心に寄与していきたい」とも話した。
 
 航空技術センターも能力向上検討
 独自STCの開発・設計が可能な能力を
 
 頻発する自然災害の発生を踏まえ、潮見にある「航空技術センター」の能力活用を深掘りする。同社が代理店を務めるWESCAM社製のMXシリーズEO/IRカメラのほか、ライダーやレーダー等の搭載など機体改修・搭載ニーズに対応する能力を強化する。警察、消防、海上保安庁などに対する提案活動も順調とのことで、この「提案力を一層高めていきたい」とした。
 すでに、海上保安庁の中型ヘリコプターにWESCAM社製の「MX-15」の搭載が決定している。MX-15が搭載された機体の海上保安庁への納入が今後進んでいく見通しだ。

※写真=WESCOM社製MXシリーズのEO/IRカメラ(提供:日本エアロスペース)