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東京港の英空母でフォーラム、日英防衛協力深化を誇示

GCAP推進を強調、防衛力・産業の協力を次の段階へ
東京国際クルーズターミナルに寄港していた英国海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」で8月29日、「パシフィック・フューチャー・フォーラム(PFF)」が開催された。外国空母が東京港へ寄港するのは初めてであり、日・英にとっては21年の空母「クイーン・エリザベス」来航に続いて防衛協力の進展を象徴する場となった。世界的な安全保障環境が不透明さを増す中、日英両国の閣僚や防衛産業界、有識者が揃って連携強化の姿勢を鮮明にした。
今回のPFFを通じ、英国はインド太平洋への関与強化を、日本は欧州との安全保障連携を拡大する姿勢を示した。とりわけ次期戦闘機を共同開発するGCAPを軸とした協力は、イタリアも含め防衛・産業協力を次の段階に引き上げる象徴とした。石破総理が英空母の視察時に言及した“かつてないレベル”を裏付けるかたちで、日・英の防衛協力は質・量ともに歴史的な水準に到達した。
※写真1=PFF開催に当たり挨拶を述べるロングボトム大使