記事検索はこちらで→
2025.08.18

WING

日英米豪西諾共同訓練で海自艦艇が英空母など警護

 英国軍へ初の武器等警護、日英間連携が一層向上

 

 防衛省は8月13日、英国軍からの要請を受けて英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」などに対して、英国軍に対しては初となる武器等警護の実施を発表した。西太平洋で8月4~12日に行った日英米豪西諾共同訓練の際に、同訓練へ参加した海上自衛隊の護衛艦「かが」および「てるづき」が行った。
 これは自衛隊法第95条の2に基づいて行った警護。この制度では、日本の防衛のために自衛隊と連携する米軍ほか同志国部隊の装備を対象に、自衛隊が武力攻撃に至らない侵害から防護できる。防護時に自衛隊では、極めて受動的かつ限定的な必要最小限の武器の使用が認められる。
 今回の英国軍に対する警護では、日本と英国がアジアおよび欧州で最も緊密な安全保障上のパートナーであり、英国艦艇などは日本の防衛力を構成する重要な物的手段に相当すると評価できるとして実施に至った。
 それにより日本と英国は、部隊間の相互運用性が向上し、より一層緊密な連携が可能になったとして、日本や地域の平和と安定を確保する防衛協力の極めて重要な進展になったという。防衛省では今後も同様の取組みを通じ、英国との防衛協力を新たな次元へと引き上げていきたい考えを示した。

 

※写真=日英米豪西諾共同訓練で、「かが」、「てるづき」が英空母などを警護。訓練では米英のF-35Bが「かが」へ発着艦を行った(提供:海上自衛隊)