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2025.07.25

WING

吉田統幕長、JJOCと十分に連携、複合事態に効果

 有事の際の対処や緊密な連携状況など注視

 吉田圭秀統合幕僚長は7月24日の定例会見で、統幕とJJOCの連携の状況について説明し、部分的に指揮を完全に任せており、複合事態への対処についてはより効果が上がったと評価した。先日行った自衛隊統合防災演習(JXR)では首都直下地震を想定した訓練を行い、東日本大震災のときと比べて「周囲の情勢が大きく変わっている」ことを強調。今後は、防衛警備と災害対処を柔軟に行う必要がある年、JJOCができたことで全体の作戦構想をつくったうえで、柔軟に戦力を配分することができるようになったと評価した。
 課題点となっていることは、全体を仕切る階層が一つ増えたため、緊密に連携を行う必要があることだが、十分に機能を発揮できている考えだとした。また平時の複合事態への対処は十分に行っているが、有事の際の対処はまだ不安が残るとした。これは演習を重ねて行っていくことで解消できるとし、キーン・エッジなどの演習でJJOCの役割を果たせるか、注視する必要があるとした。

※写真=吉田統幕長