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能動的サイバー防御へ「国家サイバー統括室」設置

年内新CS戦略策定へ、高度な情報収集・分析実施
政府は7月1日にサイバーセキュリティ(CS)戦略本部の第1回目会合を開いた。能動的サイバー防御の実現に向けた新たな司令塔として「国家サイバー統括室」を設置した。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)を発展的に改組し、官房長官が務めていた本部長を総理大臣として体制を強化。年内を目途に新たな「サイバーセキュリティ戦略」の策定を目指す。
石破茂内閣総理大臣は会合後、サイバー空間を巡る脅威が安全・安心な暮らしや安全保障に深刻な影響を及ぼすとして、政府が対策をけん引することが重要だとした。その上で、1.「平将明サイバー安全保障担当大臣を中心として年内に新CS戦略を取りまとめること」、2.「平大臣、坂井学国家公安委員長、中谷元防衛大臣など関係大臣は体制整備など着実に取り組むこと」、3.「所管分野の取組みを不断に改善して技術の進展やサイバー攻撃の変化に応じた対策を常に講じるよう徹底すること」の3点について指示した。