ウイングトラベル
★全国旅行業協会の新会長に近藤幸二氏

定時総会開催、二階俊博会長は名誉会長に
全国旅行業協会(ANTA)は6月25日に「第61回定時総会」を開催した。総会では2024年度の事業報告・収支決算案などについて審議したほか、25年度の事業計画・収支予算の報告が行われ原案通り承認された。また、任期満了に伴う役員改選が行われ、新たな会長に近藤幸二氏が選任された。1992年から34年にわたって会長を務めた二階俊博氏は退任し、新設された名誉会長に就任した。
近藤新会長、旅行業の存在希薄化に危機感
5340社のANTA会員の叡智を結集
新たに就任した近藤会長は「二階前会長のもと、6期12年にわたり副会長を務めてきた。その間には会長代行としてさまざまな業務を行ってきたが、改めて今考えるとそれが大きな財産となっている。二階前会長からは『観光は平和産業』であること。そして、コロナ禍の時には『元気を出していこう』と指導を受けながら取り組みを進めてきた。二階前会長には本当に感謝に堪えない気持ちだ」と述べ、これまで長年にわたってANTAをけん引してきた二階前会長に感謝の意を述べた。
その上で「日本の観光産業は自動車産業の次に位置付けられる産業まで発展してきた。その一方で、われわれ旅行業の存在が薄くなってきていることに危機感を持っている。会員のみなさんも顧客と直接取引する中で感じているのではないか。そうした中でこれからはANTA5340社会員の叡智を結集し取り組みを進めていきたい」と今後の組織運営への意気込みを示した。
※写真=就任の意気込みを語るANTAの近藤幸二新会長