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中谷大臣「隙目のない監視」顕示した抑止力強調

空母2隻約1000回の発着、沖ノ鳥島周辺で100回以上
中谷元防衛大臣は6月20日の閣議後会見で、中国空母2隻による太平洋での同時航行について、中国の意図が「遼寧」・「山東」の運用能力向上と、遠方海空域での作戦遂行能力の向上を意図した行動だと説明した。引き続き、2隻の空母を含む中国海軍艦艇の動向を注視して警戒監視を万全な態勢で行い、そうした活動などで得た情報を適切に公表することで、日本が「隙目のない情報収集・警戒監視を実施している旨を顕示する」ことで中国などの試みを抑止する考えだと述べた。
中谷大臣は「遼寧」・「山東」の両空母が5月末から19日まで合計で約1000回に上る艦載戦闘機などが発着艦を行ったと説明。さらに、改めて「遼寧」が中国海軍空母として初めて硫黄島より東側へ進出したほか、「山東」では沖ノ鳥島の周辺の排他的経済水域を含む海域で、艦載戦闘機の発着艦を計100回以上行ったことを指摘し、警戒監視に引き続き力を入れていく考えを示した。