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トランプ大統領、陸域超音速飛行を解禁

超音速技術開発を加速、FAA長官に各種規制撤廃指示
米国のトランプ大統領が、米国における陸域の超音速規制を撤廃する大統領令に署名した。規制を撤廃することにより米国が、超音速旅客輸送分野で復権を果たすことを後押しする。約52年間もの長きに亘り設置されてきた規制の壁が、ついに取り払われる。これは昨今、米国で民間企業が超音速旅客機開発を加速していることを背景としたもの。トランプ政権が、規制を撤廃することで開発を後押しする。
かつて大西洋を横断したコンコルド。英仏が共同開発した同機は大西洋をマッハ2.2ものスピードで横断する夢の機体だったが、騒音などの環境適合性、運航経済性が大きな課題だった。そこに2000年に事故、米同時多発テロによる旅客需要の減退が追い打ちをかけ、2003年10月についに運航に終止符が打たれた。そこから超音速旅客機の系譜は長らく途絶えていたものの、昨今では米国のスタートアップが続々と開発を進めており、新たな超音速旅客機の時代の扉が、まもなく開かれる。
超音速の壁を突破する際、音の衝撃波、すなわちソニックブームが発生する。このソニックブームは、落雷なような音と共に地上に伝わり、その衝撃波によって時に地上の構造物に被害をもたらす。そのため、陸域での超音速飛行には制限がかけられ、基本的には洋上のみでの超音速飛行が許可されていた。
※画像=トランプ大統領が陸域の超音速飛行を解禁。大統領令に署名した(提供:ブーム)
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