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2025.05.29

WING

FPA降下と速度制御で管制官作業負担・環境負荷減

 東大研究チームが新たな降下方式提案

 東京大学の研究チームが、固定飛行経路角(FPA:Fixed-Flight Path Angle)降下と速度制御技術を組み合わせた新たな降下方式により、航空管制官にかかる負荷を低減すると同時に、CO2排出量および燃料消費量を削減することができることをシミュレータ実験で明らかにした。
 東京大学の研究チームが提案する降下方式は、従来のターミナル空域(TMA)周辺のみならず、航空機が降下を開始するエンルート空域、TMAへの入域地点から60~100海里離れた空域までを対象とすることで、降下中の高度や速度のばらつきを抑えることができるというもの。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の岩田大輝大学院生(研究当時)、野中裕樹大学院生(研究当時)、東京大学先端科学技術研究センター航空宇宙モビリティ分野の伊藤恵理教授らが発案した。

※画像=FPAと速度制御技術を組み合わせた新たな降下方式を提案(提供:東京大学)