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日シンガポール、航空政策対話で意見交換
航空安全や交通管理など協力深化で議論
国土交通省航空局は5月26日、去る5月22日と23日の2日間亘り、シンガポール航空当局と第4回目の政策対話を開催した。2022年12月に締結した協力覚書において、良国間で連携を強化することとした航空安全、航空交通管理、航空の持続可能性、次世代航空モビリティ等について、取組の進捗を確認した。
この会合には、日本側から中山理映子大臣官房審議官らが参加。一方、シンガポール側はハン・コク・ジュアン航空局長らが出席した。
このなかで航空安全については、昨年1月に羽田空港で発生した航空機衝突事故を踏まえ、滑走路誤進入対策を含むアップデートについて情報共有・意見交換を実施。さらに、シカゴ条約第19附属書に規定される安全管理に関する情報共有・意見交換を実施し、今後の協力体制のさらなる強化に向けた議論を行った。
航空交通管理については、次世代の航空交通流管理のコンセプトや相互の協力について意見交換を行ったほか、航空機の運航データの共有及び管理について議論を深めた。
また、両国の定期航空便の状況、持続可能な航空に向けたSAF(持続可能な航空燃料)等に関する取組、空港におけるイノベーション、無人航空機の運航管理や空飛ぶクルマの環境整備等について意見交換したという。