ウイングトラベル
★JTB、2期連続で売上高1兆円確保

人件費増加などで最終益は61.2%減の85.8億円に
JTBが5月23日に発表した2025年3月期(24年4月~25年3月)の連結決算は売上高が前期比1.2%減の1兆732億8200万円、営業利益が50.9%減の148億6200万円、経常利益が51.4%減の166億4300万円、当期純利益が61.2%減の85億8400万円となった。新型コロナウイルス関連の受託事業が大きく減少したことや人件費、システム開発投資の増加により減収減益となったが、売上高は2期連続で1兆円の大台を突破。営業利益についても期初計画から約28%増で着地する結果となった。
国内旅行微減も海外旅行が回復
訪日、第三国間旅行の売上高2ケタ増
25年3月期決算の部門別概況を見ると、国内旅行は物価高の影響による購買行動の慎重化傾向により前期比6%減の4360億円となった。海外旅行は41%増の2243億円となった。コロナ禍前の水準には到達していないものの前年からは回復基調を見せる結果となった。
訪日旅行はオンライン個人販売とツアー受注により、14%増の622億円、海外発海外着の「第三国間旅行」については欧米・アジアの市場拡大を捉えMICEやビジネストラベルの各事業の成長により、27%増1118億円となった。
旅行以外の事業に関しては商事領域において、宿泊施設の好調な稼働を背景に消耗品・装備品販売が好調に推移した。また、決済領域については旺盛なインバウンド需要により、宿泊施設向けのクレジットカード一括加盟店決済サービスや宿泊オンライン決済サービスの決済額が過去最高を記録するなど、好調に推移した。
※写真=2024年度の決算について発表するJTBの山北栄二郎代表取締役社長執行役員