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2025.05.21

ウイングトラベル

★セントレアから「もっと海外へ」

 中部国際空港、アウトバウンド促進一段と強化

 
 今年開港20周年を迎えた中部国際空港(セントレア)。コロナ禍を経て旅客需要が回復基調になる中で同空港は今年、パスポートを取得・更新した20歳以下の2万人を対象とした大規模なパスポート取得支援キャンペーンを展開している。開港20周年の節目を迎える中で、今回のキャンペーンを通じ、これまで支えてきた地域への恩返しや次世代を担う若者に対して海外でのチャレンジを後押しする。さらに今後は海外の魅力を再認識させるための施策や、よりきめ細かな戦略を打ち出していくことで、大きな目標であるコロナ禍前の旅客数、国際線就航便数の回復につなげていきたい考えだ。

 

 国際線旅客数はコロナ前比79%
 海外旅行市場全体に良い効果出る流れを

 

 新型コロナウイルスで旅客需要が消失する中で、航空便は大幅な運休を余儀なくされた。中部国際空港も例外ではなく、国際線の運航便数が大幅に減少した。コロナ禍による移動制限が解除され、航空便による移動が再び動き出す中で、国際線についても徐々に運航が再開された。
 ただ、2024年度の国際線旅客数はコロナ禍前である2019年度と比較して79%の水準である約491万人。また、今年の夏スケジュールの国際旅客便の運航本数は83%水準の週339便にとどまっているのが現状だ。
 国際線の旅客数・就航便数が回復途上にある中で「特定の路線だけが盛り上がるのではなく、国際線全体によい影響が出るようなプロモーション施策に打って出る必要性があった」と中部国際空港会社でアウトバウンド関連プロモーションを担う営業推進本部航空営業部の今枝良人東南アジアグループ主査はこのように話す。

 

※写真=アウトバウンドプロモーションを担当する中部国際空港株式会社の今枝良人営業推進本部航空営業部東南アジアグループ主査(左)と航空営業部東南アジアグループの青木万里愛氏(右)