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2025.05.16

ウイングトラベル

★スカイマーク決算、売上高1088億円と過去最高更新

 円安・インフレ、政府支援縮小で大幅減益も

 スカイマークが5月15日に発表した2025年3月期業績によれば、事業収益は前年同期比4.6%伸びた1088億9300万円と、過去最高を更新したことを明らかにした。一方で各利益指標は、円安、インフレ、そして政府支援の縮小などによってコストが7.7%拡大したことが影響し、営業利益が60.9%減の18億2600万円、経常利益は89.8%減の7億6000万円、そして当期純利益も28.4%減の21億4600万円と、大幅な減益となって着地した。
 利益指標が減益となったものの、「とくに12月以降、レベニューマネジメントを強化したことで、(中間期に公表した)修正後の業績予想を上回った」と説明。単価を修正後の業績予想を上回るかたちで引き上げた一方、有償旅客数はほぼ想定通りに推移したことで、事業収益が予想を超えたことを明かした。加えて、営業費用を抑制し、営業利益も修正後の予想を上回ったとのこと。経常ベースでは円高に推移したことで為替差損が18.4億円発生し、修正後の業績予想を下回った。しかしながら、収益計画見直しによる繰越欠損金に係る繰延税金資産が増加したことなどにより、法人税調整額が13億円発生し、当期純利益は修正後の業績予想を6億円上回る21億円となったことを明らかにした。

 

※写真=イールドマネジメントを強化し事業収益は過去最高を更新。利益指標は円安や政府支援縮小などで減益となった