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2025.05.15

ウイングトラベル

★阪急交通社、24年度旅行総取扱額は3339億円

 コロナ禍前の99.5%まで回復

 

 阪急交通社が発表したグループ2社(阪急交通社、阪急阪神ビジネストラベル)の2024年度の旅行総取扱額は3339億9400万円となった。前年度比では22.7%増、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度との比較では0.5%減となり、ほぼコロナ禍前水準を回復した。
 内訳を見ると海外旅行は19年比18.4%減の1659億9300万円、国内旅行が25.1%増の1609億5200万円となった。訪日旅行については92.4%増の70億4700万円となった。
 また3月単月のグループ2社合計の旅行総取扱額は299億4500万円となった。海外旅行は前年同月比19.8%増の154億3500万円、国内旅行は21.3%増の137億1600万円、訪日旅行は48.2%増の7億9400万円となった。
 阪急交通社の取扱状況を見ると海外旅行については、エジプト、トルコ、タイの集客がコロナ禍前を上回ったほか、中国は前月から3.5倍増となった。また、南半球のロングクルーズや南米などの高額商品も活発な動きが見られた。
 国内旅行は沖縄離島方面の販売強化や、各方面でグルメツアーを企画し需要喚起に努めた。さらに国内クルーズも好調に推移した。
 阪急阪神ビジネストラベルについては、海外旅行は一部の企業で出張を控える動きがあったことで前年同月から微減となった。国内旅行はJR券の取り扱いが好調に推移したものの、企画旅行の取り扱いが落ち着いたため、11.7%減となった。