SPACE BD、スペースデリバリー物品をJAXAに引き渡し

年度内打上げ、記念品など半年間曝露で地球に帰還

　宇宙商社のSPACE BDは10月19日、同社が展開する「スペースデリバリープロジェクト」で輸送する物品を、宇宙航空研究開発機構（JAXA）に引き渡したことに関する報告会を、都内で開催した。このプロジェクトは国際宇宙ステーション（ISS）日本実験棟「きぼう」の中型曝露実験アダプタ「i-SEEP」に搭載する新たな船外曝露実験設備（ExBAS：エックスバス）を使い、顧客から預かった物品を約半年間、宇宙空間に曝露して、それを回収。顧客の手元に物品を戻すという新しいサービス。今年度中に国際宇宙ステーションへと打上げる補給船に搭載して、国内外の研究機関、教育機関、民間企業ら10組から集めた研究用素材、記念品などの物品を宇宙へ送る。来年6月頃には、宇宙空間に曝露した物品を回収して、補給船で再び地球へと再送する。