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2021.04.16

ウイングトラベル

★旅行業の解雇・雇い止め、少なくとも1611人に

 3月報告分だけで1345人、雇用情勢さらに悪化

 厚生労働省の集計によると、新型コロナウイルス感染症に起因した「旅行業」での解雇・雇い止めは、年明け以降にわかっているだけで1611人(うち非正規455人)に達したことがわかった。3月の報告分だけで解雇・雇い止めは計1345人と1000人を突破しており、年度末を挟んで事業の継続を断念したり、解雇や雇い止めを行う事業者が急増している。また、「宿泊業」では4月9日時点までに1万1649人の解雇や雇い止めが確認されており、業種別では「製造業」、「小売業」、「飲食業」に次いで4番目に多くなっている。新型コロナウイルスによる影響の長期化で観光産業は危機的な状況が続いており、雇用情勢についても一段と厳しさを増している。
 厚労省による集計は、都道府県労働局やハローワークに対して相談のあった解雇や雇い止め(予定を含む)を集計したもので、実態はこれ以上に多い可能性がある。とくに「旅行業」については、Go Toトラベルの全国停止と緊急事態宣言の発出を受けて、年明け以降に業況が急激に悪化。年度末を挟んだ3月から4月にかけて、解雇や雇い止めが増えている。