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2018.07.23

ウイングトラベル

マカオ政府観光局、アップデートセミナー開催

港珠澳大橋完成、供用開始で「マカオ大化け」

 マカオ政府観光局は東京、大阪、福岡などの主要都市で旅行業界向けにマカオ・アップデートセミナーを開催した。榊原史博日本代表は、香港国際空港とマカオを結ぶ港珠澳大橋の完成に伴う日本人旅行者の香港空港からマカオ入国への新たな流れを説明し、橋の供用開始後のマカオが「今年から来年にかけて大化けする可能性がある」と強調、旅行業界関係者にマカオ商品の造成拡大を期待した。
 香港国際空港とマカオをつなぐ港珠澳大橋と海底トンネルによる全長55kmの高速道路は開通し、イミグレーション施設等も完成、現在完熟訓練が実施されている。供用開始時期は未定だが、決定した時点で、香港からマカオへの旅行者への動線が劇的に変わるため、今回のアップデートセミナーは旅行業界も大きな関心を寄せている。
 榊原代表の説明によると、日本から香港国際空港へ到着した旅行者は、そのままシャトルバスに乗り、高速道路を通って港珠澳大橋の先に建設した新島にあるイミグレーション施設に到着。ここで入国審査を受け、ターンテーブルで預入れ荷物を受け取り、再びバスに乗ってマカオ市街に入る。
 入国審査後の時間はまだ予測できないものの、香港空港とマカオまでは30分で結ばれ、これまでの香港からのフェリー経由と比べると、劇的に時間は短縮される。シャトルバスはピーク時が5分に1台、真夜中などでも15分に1台の間隔で走行する。
 また、香港−マカオ間の交通料金は往復8000円だが、高速道路のバス通行料金は往復2400円で、旅行費用面でのコストも安くなる。
 2017年の日本からマカオへの旅行者数は前年比9.4%増の約33万人、マカオから日本への旅行者は約12万人で、日本−マカオ間の交流人口は合計45万人。マカオ航空による直行便の供給量は、関空・成田を1日1便、福岡週3便で合計で15万席弱。そのうち5万席を日本人が利用しており、港珠澳大橋、高速道路の完成で、マカオの課題だった航空座席の供給問題が一挙に解決することとなる。
 これにより、榊原代表は「マカオが今年から来年にかけて大化けする可能性がある。香港とマカオの時間・交通費が同じになり、ダイレクトにアクセスできるデスティネーションになる」と強調した。大型団体用のバスの取扱いについては、高速道路の供用開始後の状況を見ながら、交通局側は将来的な課題としている。
 また、マカオのホテル客室は現在4万室だが、宿泊稼働率は90%。残り10%をマカオ政府観光局はインターナショナル市場に当てる計画で、1位、2位市場の韓国、日本などに対して10%の4000室を提供する方針を示している。

 

※写真=アップデートセミナーで港珠澳大橋の完成後の動向を説明するマカオ政府観光局の榊原史博日本代表