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2020.11.06

WING

海上保安庁、「シーガーディアン」飛行実証を公開

有人機業務における無人機有効性など検証

 

 海上保安庁は10月29日・30日の2日間、海上自衛隊八戸航空基地において、海上保安庁が導入を検討しているジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(ジェネラル・アトミクス)製の「シーガーディアン」(MQ-9B)の飛行実証を、報道陣に公開した。
 海上保安庁によれば、「シーガーディアン」の導入検討は、2016年に閣議決定した「海上保安体制強化に関する方針」の柱の一つである海洋監視能力の強化における新たな技術を検討するなかで実証するもの。少子高齢化、人手不足が社会全体の構造問題となっているなか、広大な日本の海を守る海上保安庁にとっても喫緊の課題となっている。しかも昨今では日本周辺の海では、外国船の違法操業や密猟、外国海洋調査船への対応など、海上保安庁のミッションの幅は拡大・増大する一方だ。そうしたなか、無人機という新技術を使ったツールを導入することで、省人化を図りつつ、効率的な海上保安業務を展開することができるツールとして無人機に注目が集まっている。

 

 海保有人機ミッションを全て検証
 警戒監視活動など有望か

 

関連動画
https://youtu.be/QNcnVyvfOlo

 

※写真1=海上保安庁は海上自衛隊八戸航空基地でMQ-9Bシーガーディアンの飛行実証を行った。省人化を図りながら効率的に海上保安業務を展開できる