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2018.06.11

WING

宇宙機器売上高が14%増の3739億円に

SJAC調べ、2018年度は予想値で減少見込み

 日本航空宇宙工業会(SJAC)は先頃、2017年度の宇宙機器産業の売上高見込みが前年度実績より469億円(14%)増の3739億円と発表した。なお、2018年度は予想値では3557億円と減少することを見込んでいる。
 2017年度の売上高見込みに内訳は、飛翔体分野(ロケット、衛星など)が対前年度13%(342億円)増の2969億円、地上施設分野が同7%(21億円)増の343億円、ソフトウエア分野が同33%増の427億円となっていり、ソフトウエアの伸びが非常に大きい。
 過去の売上高の推移を見ると、20年前の1998(平成10)年度が3789億円でピークとなり、以後減少傾向が続き、2004(平成16)年度がボトムの2188億円となり、以後は多少の増減はあるものの、回復基調となって来た。2017(平成29)年度の3739億円は1997年度以降では3番目に高い売上高となった。これにはロケットの打上げ機数が多かったこともあるが、ソフトウエアの売上高427億円は過去最高で、構造的な変化もあるかと見られる。