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2019.10.18

WING

カレ国連活動支援局長が防衛省を訪問

河野防相等を表敬、自衛隊衛生学校等の視察も

 防衛省・陸上自衛隊では10月17日、アトゥール・カレ国連活動支援局長が防衛省を訪問した。カレ局長は河野太郎防衛大臣や竹本竜司陸上幕僚副長を表敬したほか、国連活動支援局長で掌握している国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト(RDEC:The UN Project for Rapid Deployment of Enabling Capabilities)で、ベトナムに派遣となった陸自隊員を激励した。さらに、陸上自衛隊三宿駐屯地を訪れて、陸自衛生学校と自衛隊中央病院を視察して、各種訓練展示や説明を受けた。
 今回カレ局長が防衛省等を訪問したのは、陸上自衛隊の衛生分野に対する取り組み状況を確認し、更なるRDECの衛生分野の拡充を図るためだ。国連PKO活動では、年間100名前後の隊員が命を落としており、隊員負傷時の体系的な対応要領が普及しておらず、適切な対応要領の訓練を受けた隊員の不足が課題となっている。こうした状況から2018年に、カレ局長から国連日本政府代表部にRDECの医療分野への拡充に係る支援依頼があったとのことで、今年10月初旬に国連野外衛生救護補助員課程(UNFMAC試行訓練)に陸上自衛隊の医官2名を派遣しているところ。

 

カレ局長「日本・自衛隊の活動は高く評価」
遠隔地医療の支援について河野大臣等と協議

 

 カレ局長は河野大臣の表敬後の記者会見で、今回の訪問の目的を2つ挙げ、「一つはRDECにおける日本が主体的に活動していることと、国連三角パートナーシップ・プロジェクト(TPP)への感謝を述べるためだ」と、RDECの経緯について触れて説明した。また、二つ目の目的については、「今後遠隔地医療について協議するため」と述べ、「技術的なレベルでの協議は進んでいるが、より前向きな支援をもらえる様(河野大臣等と)話し合った」と会談の内容を明かして、「遠隔地医療は重要であり、専門医による火傷や神経の治療等で医療支援をもらえれば」と語った。
三宿駐屯地では衛生学校と中央病院を視察
RDECを衛生分野に拡充するに当たり、技量等確認

 

※写真=トゥール・カレ国連活動支援局長が防衛省を訪問し、医療分野への日本・自衛隊の協力を求めた

※写真=カレ局長は河野大臣や竹本陸幕副長を表敬し、日本・自衛隊の活動に対し感謝するとともに、遠隔地医療の協力も求めたとのこと

※写真=カレ局長に展示した訓練の様子。野外での気胸の応急処置や野戦病院の運営要領を見学した

※写真=自衛隊中央病院を視察するカレ局長