ウイングトラベル
★1月の旅行業廃業は46社、前月から7社増
33%が5年未満で倒産、最長64年の老舗も
1月に官報で公示された旅行業の廃業件数は46社となり、前月から7社増加した。前年同月の28社と比べても18社増と大きく、約1.6倍の水準まで膨らんだ。足元では訪日需要が高まり、観光産業は総じて堅調に推移しているが、その裏側で旅行業の事業継続環境は厳しさを増している。
廃業企業の内訳を見ると、開業後1年未満で廃業した企業は2社、5年未満は15社に達し、3割超がコロナ禍以降に参入した事業者だった。需要急変を契機に新規参入が進んだ一方、価格競争の激化や人材確保、仕入れ条件の変化、デジタル対応など、事業基盤を固める前に撤退を余儀なくされるケースも目立つ。
一方で、30年以上にわたり旅行業を営んできた事業者の廃業も9社にのぼり、長年地域で送客を担ってきた事業者が店じまいする動きも続いており、中には64年の歴史に幕を閉じた老舗もあった。
インバウンドの好調を追い風にする一方で、廃業件数の増加という現実は重い。旅行業者には、変化する市場ニーズに柔軟に対応し、価値提供のあり方をいかに更新するか、また需要の取り込みと収益確保を両立させる事業運営への転換が求められている。
※写真=1月の旅行業廃業は前月より7社増、前年同月より18社増となった。(写真はイメージ)
