陸自、訓練中に70式地雷爆破装置先端部が行方不明

演習場外に落下の可能性も
 
　陸上総隊司令部は12月10日、陸上自衛隊中央即応連隊が福島県西郷村の白河布引山演習場で実施していた訓練中、70式地雷原爆破装置（訓練用）の先端部が飛翔後に行方不明となり、演習場外に落下した可能性があると発表した。現在までに外部からの被害報告はないという。
　発生は同日8時5分頃。訓練では装置を投射して飛翔させる手順が行われていたが、着地点付近で先端部の所在が確認できず、部隊が周辺捜索を開始した。装置は訓練用であり、触れても爆発する危険性はない。
　行方不明となった先端部は、直径約20cm、長さ約75cm、重量約23.5kg。円筒形で後尾にケーブルが接続される構造だ。陸自は住民への注意を呼びかけるとともに、発見した場合には司令部への連絡を求めている。
　陸自は引き続き捜索および状況確認を進めるとしており、原因の特定と再発防止策の検討が課題となる。
 
※写真＝行方不明となった先端部（提供：陸上総隊司令部）