旅行会社の強みを発揮できる場に 新体制で迎える2026年のハワイ州観光局【2026年ハワイ州観光局の取り組み ②】
2026年は富裕層、シニア層に照準
春先に新プロモーション、既存キャンペーンも継続

ハワイ州観光局は、好調な富裕層やシニア層へ向けた新たなプロモーションを2026年春先から展開する予定。具体的な内容やメッセージ、ビジュアルなどの詳細は来年以降に発表する。マーケティングを担当する日本支局次長の高橋あやか氏は、「現在展開している『Beautiful Hawaiʻi(ビューティフルハワイ)』と『やっぱりハワイ』は、旅行会社の販売戦略としても合わせやすいとの声を多くいただいている。新しいキャンペーンと同時進行で進めていきたい」と意欲を見せる。
現在展開中の2つのキャンペーンは、来年以降も継続する。「Beautiful Hawaiʻi」は中長期のキャンペーンとして隣島のブランディング形成を図り、「やっぱりハワイ」では、ファミリーやカップル層など幅広い世代へ向けた「海外旅行先としてのハワイ」を訴求する。

「やっぱりハワイ」
「やっぱりハワイ」ウェルカムキャンペーン
現地から日本市場への期待の表れ

「やっぱりハワイ」では現在、「ウェルカムキャンペーン」と題し、日本からの旅行者でもローカル向け料金(カマアイナレート)を適用するプロモーションを実施している。年内までの予定だが、「来年3月までの延長を検討している」(高橋氏)という。
同キャンペーンの背景について、寺本氏は「現地サプライヤーが日本市場の回復を強く望んでおり、その期待の表れ」と説明。実際に予約にも結びついており、「現地での反響も良く、参加パートナーは増加している。延長を視野に入れ、今後も継続していきたい」と述べた。
ウェディング、ハネムーン需要にも期待
ファミリー層は「三世代旅行」に注目
2026年は富裕層とシニア層を主軸に、両ターゲットの需要も見込めるロマンスおよびファミリー層に向けた取り組みを継続、強化していく方針だ。
ウェディング需要はコロナ前の2019年比で約5割まで回復。「ハネムーンを含め、一生に一度のイベントとしてハワイを選ぶカップルが増えている」(寺本氏)状況。ファミリー層は「三世代旅行」が好調に推移。ここでも富裕層や三世代旅行を牽引するシニア層の動きが活発だ。
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