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2025.10.17

WING

IHI、ICEYEと衛星コンステ構築で安全保障など貢献

 まずは4基分正式契約、26年度初頭データ取得開始

 IHIは10月16日、フィンランドのICEYE(アイサイ)との間で、安全保障、公共および商業利用を目的とした地球観測衛星コンステレーション構築に向けて、ICEYEの合成開口レーダー(SAR)衛星を調達する契約を正式に締結したことを発表した。これによりIHI航空・宇宙・防衛事業領域は、衛星コンステレーション事業という新たなビジネスを展開する。
 IHIは今回の契約で、これから打ち上がる予定の4基の衛星を取得。2026年度4~5月頃にも、衛星データの取得が可能とする計画だ。この4基の衛星はIHIが取得・運用し、日本として関心を寄せているエリアに対し、優先活動権を活用して監視することになる。IHIとしてはこの4基の衛星によって、データ利用の需要の発掘と、ユースケースの創出に取り組む構え。需要を見極めた上で、両社は協力して2029年度までに最大24基から成るSAR衛星コンステレーションを構築することを目指す。