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2018.04.13

WING

レオナルド、英陸軍新アパッチの防御システム受注

現有機の部品も活用し50機分を供給へ

 レオナルドは先頃、英国防省より英陸軍次期戦闘ヘリコプターAH-64Eの防御システム(Defensive aids suite:DAS)を受注したことを明らかにした。同機は現有のアパッチAH Mk.1の後継として50機の調達が予定され、レオナルドは英国内でDASを取りまとめ、ボーイング社の生産ラインに送って取り付けることになる。
 DASの構成はセンサ類、チャフ・フレア発射装置(カウンターメジャーズ)、制御用コンピューターに大別されるが、一部の装置はアパッチAH Mk.1から取り外して再利用する。
 センサとしては、レオナルド製のSG200-Dレーダー警戒受信機と、再利用のレオナルドS1223レーザー警報受信機、BAEシステムズ製のAN/AAR-57ミサイル接近警報機があり、これらは予備部品在庫から供給される。タレス製のViconディスペンサは2023〜2024年に退役するアパッチAH Mk.1から取り外して再利用する。
★レオナルド、英陸軍新アパッチの防御システム受注
 現有機の部品も活用し50機分を供給へ

 レオナルドは先頃、英国防省より英陸軍次期戦闘ヘリコプターAH-64Eの防御システム(Defensive aids suite:DAS)を受注したことを明らかにした。同機は現有のアパッチAH Mk.1の後継として50機の調達が予定され、レオナルドは英国内でDASを取りまとめ、ボーイング社の生産ラインに送って取り付けることになる。
 DASの構成はセンサ類、チャフ・フレア発射装置(カウンターメジャーズ)、制御用コンピューターに大別されるが、一部の装置はアパッチAH Mk.1から取り外して再利用する。
 センサとしては、レオナルド製のSG200-Dレーダー警戒受信機と、再利用のレオナルドS1223レーザー警報受信機、BAEシステムズ製のAN/AAR-57ミサイル接近警報機があり、これらは予備部品在庫から供給される。タレス製のViconディスペンサは2023〜2024年に退役するアパッチAH Mk.1から取り外して再利用する。
 レオナルドでは、大幅な現有品の活用は、アパッチの機種換装に当ってのシームレスな移行と、在庫の有効活用のため行われるとしている。
 低高度で活動する低速度の戦闘ヘリにとっては、赤外線誘導対空ミサイルや対戦車ロケット弾発射機も脅威であり、これらの幅広い驚異を検知し、対抗手段を発動させるDASは重要な装備と言える。これらのシステム統合は英国のリュトンにあるレナルドの子会社で実施され、英国防衛産業への雇用と英軍への支援に貢献できるとしている。
 なお、英陸軍のアパッチAH Mk.1はAH-64D相当の機体で、搭載エンジンのみロールス・ロイス製に換装され、当時のウェストランド(現レオナルド・ヘリコプターズ)でライセンス生産された。

 

※写真=AH-64Eアパッチ戦闘ヘリ(提供:レオナルド)