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2018.12.11

WING

丸紅/ZMP、制限エリア自動走行車両事業化で合弁会社

 丸紅とZMPは空港制限区域内での自動走行車両を用いた自動運転サービスの事業化を目指し、「AIRO株式会社」(AIRO)を共同で設立する。
 世界の航空旅客需要が増加し、訪日旅客も拡大。その一方で、国内の空港はインバウンド増加による航空発着便数の拡大と生産年齢の人口減少に伴い、空港での航空機離着陸時に必要な地上支援業務の労働力不足が深刻な課題となってきている。
 そうしたなかで丸紅とZMPは、労働力不足という課題の解決に向け、丸紅の空港グランドハンドリング事業および航空分野におけるノウハウとZMPの自動運転技術の開発力と実績を掛け合わせるべく、合弁会社AIROの立ち上げに踏み切った。
 国土交通省では、空港における労働力不足に対応するため、2018年6月に「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験を公募し、2018年9月に丸紅とZMPは実証実験実施者に選定。今月から成田、羽田、中部、そして仙台空港で実証実験が開始される。
 AIROでは事業活動の一環として、空港制限区域内における乗客・乗員の輸送を想定した実証実験を成田国際空港および中部国際空港にて実施する予定だ。
 なおAIROでは、実証実験の実施から自動運転車両および付随サービスの商品化・販売の検討など、深刻化する空港での労働力不足へのソリューション提供を通じて、日本の更なるインバウンド拡大に貢献していきたいとしている。

 

※画像=丸紅とZMPは空港内自動走行車両事業化に向けてAIRO社を設立することにした(提供:AIRO)