2018.11.22

WING

最長8メートルの軽量化機体構造を試作

将来戦闘機技術、接着で組立て強度試験を実施

 防衛装備庁はこのほど、将来戦闘機の軽量化機体構造に関する研究の一環として、炭素繊維複合材(CFRP)製部品を接着により組立てた中後胴模擬構造供試体を完成したことを明らかにした。最大幅8.6メートル、最大高2.0メートル、長さ5.2メートルと複合材構造試作品としては過去最大と見られるもの。防衛装備庁によれば、既に航空装備研究所で強度試験を開始したという。「技術シンポジウム2018」において明らかにした。
 将来戦闘機はステルス性を発揮するため、武装の内装化やステルスダクトなど胴体内に複雑な構造が組み込まれ、重量の増加が避けられない。このため構造重量の軽量化が求められている。従来から複合材の適用による軽量化が行われ、F-2では主翼が全複合材化されている。しかしF-2では主翼上面外板と桁の結合にファスナー(ボルト)を使用しており、その重量も無視できない重量となっている。このため、将来戦闘機の機体構造にはファスナーを使わないで接着により組み立てるファスナーレス構造を採用する方向で、防衛装備庁では燃料タンクエリアを模擬した厚さ0.7メートル、縦1.9メートル、横1.5メートルの供試体をまず試作して強度試験を実施、それに続いて今回のより大きく実機を模擬した大型の供試体を試作したもので、今年度末まで強度試験を続ける計画という。

 

※写真=軽量化機体構造の研究の概要説明。左上が今回完成した大型供試体のイラスト(技術シンポジウム2018会場で撮影)

※写真=燃料タンクエリアの接着による軽量化機体構造供試体の一部(技術シンポジウム2018会場で撮影)