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2021.01.21

ウイングトラベル

★GoToトラベル再開へ制度設計見直しに着手

 蒲生観光庁長官「さまざまなシナリオ検討」

 観光庁の蒲生篤実長官は1月20日に行われた業界紙会見で、緊急事態宣言の発出にあわせて現在運用が停止されているGo Toトラベル事業について、再開にあたって「国内観光における多重なファクターを考えながら、いろいろなシナリオを作っているところだ」と述べ、昨年末の政府による総合経済対策で盛り込まれた中小事業者、災害被災地への支援、旅行需要分散化への対応策の検討を始め、感染拡大ガイドラインや消費者向けの「旅のエチケット」の内容深掘りなどについて磨き上げを行った上で再開していきたい考えを示した。
 また、地域単位での取り組みとして「感染状況が落ち着いているところについては地方創生臨時交付金を活用し、Go To再開に先駆けて県民割のような形で進めてもらうことや、観光施設の認証制度の構築など、地域の独自性で旅行事業者を支援するというのも1つのアイデアなのではないか」という考えを示した。

 

 特定地域でのGo To再開「慎重に考えるべき」
 県民割などによる先行展開も1つの考え
 観光施設の認証制度など地域独自の支援推奨
 観光事業者への経営支援、さらなる働きかけ
 20年の出入国者数「衝撃的な結果」
 管理型小規模旅行、内容の具体的検討進む

※写真=業界紙との会見にのぞむ観光庁の蒲生篤実長官