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2021.01.05

WING

航空各社年末年始、国内線旅客数は6割減

国際旅客は9割超減少、悪夢の年末年始実績

 航空会社各社の年末年始期間(12月25日~1月3日:10日間)の旅客輸送実績が1月4日に出揃った。大手航空会社の実績をみてみると、全日空(ANA)の国内線旅客数が対前年比58.4%減少し、日本航空(JAL)国内線旅客数も62.3%減少しており、約6割の国内線旅客需要が消失。新型コロナウイルス感染第3波が列島各地に押し寄せていることと、政府のGoToトラベルキャンペーンが全国一斉停止となったことが大きく影響した。
 一方、国際線については各国政府が講じている厳しい出入国規制などが影響して、路線網が崩壊した状況が継続していることから、ANA国際線旅客数は前年比94.9%減、JAL国際線旅客数も94.5%減と、いずれも9割以上旅客数が減少してしまった。
 航空業界は夏期繁忙期需要の取り込みを逸して以降、一時的に感染ペースが緩やかになったことで、政府のGoToトラベル効果と年末年始需要に期待した。ところが12月に入ると感染拡大が急速に進み、GoToトラベルキャンペーンの全国一斉停止など、事態は一気に暗転してしまい、本来ならば稼ぎ時であるはずの年末年始需要の多くが消失した。・・・

 

LCC・中堅各社も苦しい実績に

 

■ANA、国内線旅客数は58.4%減
国際線は94.9%減、コロナ影響

 

国際線、各国の出入国規制で路線網崩壊続く
人気リゾートハワイ線旅客数はわずか475人

 

※写真=ANAの年末年始旅客数は国内線で前年比約6割減、国際線は9割超減少。本来ならば稼ぎ時の年末年始に厳しい実績となった

 

■JAL冬季繁忙期、国際線旅客の減少9割超と厳しく
利用率も2割程度、GoTo停止の国内も旅客6割減

 


※写真=冬季繁忙期は厳しさ続き、旅客が国際線でゼロベースに近い状況。国内線旅客も3割程度にとどまった。