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2020.12.25

WING

ANA、一週間で年末年始予約が15万人分消失

1日平均2万1000人超の予約キャンセル、GoTo停止で

 全日空(ANA)は12月24日、年末年始期間(12月25日〜1月3日:計10日間)の予約数が、一週間ほどで15万人分消失してしまったことが分かった。ANAが先週12月18日に発表した時点では、ANA国内線年末年始予約期間の予約数は80万1113人。ところが12月24日現在の予約数は65万1906人へと大きく後退しており、わずか一週間の間に実に14万9207人分消失してしまったかたちだ。単純計算で一日あたり2万1000人分以上もの予約がキャンセルされたことになる。
 新型コロナウイルス感染第3波が列島全体で猛威を振るうなか、政府の「GoToトラベル」キャンペーンが全国で一旦停止することが決まったことなどを受けて、年末年始の航空旅客需要は伸び悩みどころか大きく縮小していることが、あらためて浮き彫りとなってしまったかたちだ。
 観光庁は24日に「GoToトラベル」の無料でキャンセルすることが可能な期間を12月27日まで延長することを発表し、無料キャンセル期間を延ばして年末年始の帰省や旅行による人の移動を抑制する方向へと舵を切っており、年末年始の航空券予約への影響がさらに拡大する可能性もありそうだ。

 12月28日〜1月末まで計888便追加減便

※写真=ANA国内線の年末年始予約が一週間で15万人分キャンセルに。コロナ第3波の感染拡大で年末年始の航空券予約はキャンセルが相次いでいる