2020.07.31

WING

ボーイング、21年に787型機を月産6機まで減産

コロナ危機以前の半分以下に、生産拠点集約も検討

 ボーイングは787ドリームライナーの月産レートについて、2021年には月産6機へと引き下げる方針を固めた。ボーイングのデイビット・カルフーン最高経営責任者(CEO)が7月29日(現地時間)、第2四半期決算説明会のなかで明らかにした。コロナ危機以前のわずか半年前には、787型機の生産レートは最盛機の月産14機だったが、コロナ危機が半年以上に達するなど長期化し、未だに先行きを見通すことができないなか、瞬く間に減産が決定。来年には半分を下回ることとなってしまった。787プログラムは日本の航空機産業界にとって稼ぎ頭となっており、同プログラムにおいて35%のワークシェアを有しているだけに、大幅な減産は大きな痛手となりそうだ。 新型コロナウイルスの感染拡大で航空業界は未曾有の危機に瀕しており、国際航空運送協会(IATA)の予測でも、2019年の水準にまで旅客需要が回復するのは2024年のことになるとしている。こうした業界回復の遅れを受け、ボーイングとしても生産ペースを落として対応する。787型機については今年4月末の段階では2020年には月産10機へと削減して生産し、2022年まで月産7機へと段階的に減産することを計画していたが、「パンデミックによる継続的な課題への対応および顧客である航空会社への影響、そして航空会社の財務状況、地政学的な影響を考慮して、留守区を低減する」(カルフーンCEO)として、2021年に月産6機へと生産レートを引き下げることを決めたことを明かした。
 また、「成長率が低下していることを考えると、・・・

 

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※写真=787ドリームライナーは2021年に月産6機にまで減少。コロナ危機以前には月産14機だった同機は瞬く間に大幅な減産に。日本の航空機産業にとっても痛い。写真はサウスカロライナ州のチャールストン工場の最終組立ライン(提供:ボーイング)

※写真=777Xの初号機納入は2022年に後ろだおしすることが決定(提供:ボーイング)