記事検索はこちらで→
2020.07.09

WING

日米豪防衛相会談、中国の危険な行動に懸念

東シナ海での行為抑制へ連携緊密化

 河野太郎防衛大臣は7月8日、米国のマーク・エスパー国防長官およびオーストラリアのリンダ・レイノルズ国防大臣と、第9回目の日米豪3ヵ国防衛相会談を行った。テレビ電話による同会談では、中国の最近の行動について意見交換し、海洋での危険な行為や、香港へ北京が国家安全法を課すことなど、懸念を示した。同じく北朝鮮の強硬な姿勢に対しては、交渉の場で対話による非核化を進めることで一致。さらにインド太平洋地域の安定のため、お互いに連携して地域へ支援することなど約束した。
 この3ヵ国防衛相会談で注目されるのは、近年の中国の行為に対して強い姿勢を示したこと。コロナ禍の中で、中国の近隣地域での活動は落ち着くどころか、一層活発になった。こうした威圧的な行動に対して、3ヵ国の親密さをアピールして、連携していく姿勢を示した。具体的には東シナ海における現状変更の試みだ。尖閣諸島周辺で中国公船が日本漁船を追いかけるなど、緊張を高める威圧的な行動をとっている。会談では、こうした行為に対して、反対の意を強固にした。また一方的な行動を抑止することも視野に入れて、地域の安全保障環境に対して緊密に連携し続けていくことを意思表明した。
 さらに緊迫した状況となっている南シナ海については、・・・

 

強硬な北朝鮮、引き続き対話での解決へ連携

 

ASEAN支援重視、インド太平洋地域の安定へ

 

感染症対応で連携強化、協力・交流促進