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2020.06.30

ウイングトラベル

★海外主要市場でガイドライン運用、防疫徹底

 JATAとOTOAがウェビナー、13市場の最新情報

 日本旅行業協会(JATA)と日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)は共同で、6月29日にBtoBウェビナーを開催し、日本人渡航者数の多い主要13市場について、現地での新型コロナウイルスの防疫対策や、観光客の受入再開に向けたガイドラインの作成・運用状況などが報告された。冒頭あいさつした稲田正彦JATA海外旅行推進部長は、「海外旅行がいつから復活するのか、現地情報への関心は高い。先週にはベトナムにチャーター便が運航され、3日間で450名余りが渡航した。EUは域外からの旅行者を7月から受け入れる方向で調整しており、ハワイ州も8月から陰性証明を出せば到着後14日間の自己隔離を免除する」と、一部に明るい兆しが見え始めているとして、「正確な現地情報を把握する必要性が日々高まっている」との認識を示した。
 JATAでは今後、海外旅行の復活に向けて海外旅行版のガイドライン作成を進めるほか、「入国規制が緩和されても、日本帰国後の14日間の隔離や、PCR検査数の限界、海外危険情報のレベルダウンなど、超えなければならない課題は多い」として、経済界や航空・空港会社などと連携して関係省庁への要望活動を強化することで、双方向交流の再開に向けたトラベルバブル作りに取り組む考えを示した。「海外旅行の復活は、観光産業だけでなく世界共通の願い。ニューノーマルのもとで新しい旅行形態を確立し、1日も早い復活に向けてがんばろう」と関係者に呼びかけた。

 

※写真=稲田正彦JATA海外旅行推進部長

 

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