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2020.04.03

WING

三菱重工業、機動装甲車はMCVとのファミリー化念頭に防衛省に提案

将来的には共通戦術装輪車を含め、ライフサイクルコスト低減図る

 三菱重工業が16式機動戦闘車(MCV)を開発した頃から人員輸送型の8輪式装甲車をユーロサトリ2014など海外の防衛展示会にMAVとして模型を出展するなど、装輪装甲車の開発を進めてきたのは周知のことだろう。今回、WINGでは次期装輪装甲車候補に選定された機動装甲車について、三菱重工業に話を聞くことが出来た。
 この機動装甲車がどのような姿となるのかについては、「既に(防衛装備庁との)契約履行中であり、仕様についてはお答えできない」としつつも、契約前の提案ベースで行っていたものはMAVで、前方にパワーパックと操縦席、後方にキャビン区画がある形の一般的な装輪装甲車のスタイルであると説明した。そして、その特徴・長所を「16式機動戦闘車(MCV)との部品共通化(ファミリー化)を念頭に、高品質な国内サプライチェーン基盤を活かし、維持整備、教育訓練にかかるライフサイクルコストの低減を図ることが出来る」ほか、「MCVと同等の機動力を有しており、随伴が可能となっている」と強調した。・・・

 

社内試作したMAVベースにMCVを
そして機動装甲車を開発

 

社内研究は先を見越した
各種取り組み・研究を進める

 

※写真=三菱重工業が防衛省に提案する機動装甲車のイメージ図(提供:三菱重工業)

※写真=三菱重工業の装輪装甲車の源流といえるMAV。この社内試作車の技術をもとに、MCVが開発された(DSEI JAPAN2019で撮影)