2019.12.03

ウイングトラベル

NAA田村社長、首都圏「ネットワーク貧弱」

成田・羽田で一人前、アジア路線拡充が必要

 成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は会見で、成田・羽田の首都圏空港として中・近距離アジア地域のネットワークを広げていく必要があることを強調した。成田と羽田は「2つの空港で首都圏空港として一人前」でありながら、首都圏として「これだけ成長しているアジアの各都市と結ぶ路線のネットワークは貧弱」だと述べて、十分にアジア路線を獲得できていないとした。アジア域内の各方面から路線が集まれば、乗継需要も拡大することになる。そのため、近距離を拡充する中で「中長距離のネットワークも再構築していこうと思う」と語った。
 成田空港は、2020年夏ダイヤでの羽田国際線増枠によって、多くの長距離国際線が羽田へ移管することになる。成田としては、幅広い国際線ネットワークを“売り”としてきただけに、大きな痛手となる。
 田村社長も「2020年度が厳しい年になることは覚悟している」と述べるほど、成田にとって試練の年となる見込みだ。しかし、首都圏空港として考えれば、一方の羽田には「広いネットワークがあるわけではなく、今後増やせる余地もない」という。そのため成田では「足元を固めることが重要」だとして、アジア近距離線のネットワーク拡充が必要とのことだ。

 

※写真=会見で質問に答えるNAAの田村社長