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2019.11.22

ウイングトラベル

KTO東京支社開設50周年「韓国の夕べ」開催

安社長、韓日の架け橋担い旅行業界と新時代へ

 韓国観光公社(KTO)東京支社開設50周年を記念した「韓国観光の夕べ」が11月21日、東京・赤羽橋のザ・プリンスパークタワー東京で、日韓の観光関係者約400名を集めて盛大に開催された。
 主催者を代表して挨拶に立った韓国観光公社の安栄培(アン・ヨンベ)社長は、「最近はグローバルの観光環境が急速に変化し、とくにスマートフォンの普及で、デジタル技術が生活の中心となり、観光でもSNSを利用したデジタルマーケティングとICT技術を活用した様々な観光関連のサービスが急速に成長している。このような変化の中で、東京支社開設50周年を迎えたKTOは、これまでの50年を足掛かりに、韓日両国の旅行業界とともに、スマートツーリズムなどの新たなトレンドと連携した持続可能な観光目標に向かって、より一層力強く羽ばたくための基盤を作っていく」と決意を表明した。

 

※写真=日韓の官民観光関係者が勢揃いした

 

※写真=韓国観光公社東京支社開設50周年記念「韓国観光の夕べ」であいさつする安栄培KTO社長

 

 南駐日大使「韓日は観光交流の真のパートナー」
 次の50年に向けて青少年交流など拡大志向へ

 次に、来賓を代表して南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使が登壇した。
 南氏は「これまでの半世紀の間、両国関係は紆余曲折があったが、相互尊重と配慮、深い関心の中で、観光を発展させてきた。この50年間、約1億5000万人が相互訪問し、うち日本からの訪韓客数は約7800万人に上る。これは1965年の国交正常化以来、韓日交流で画期的なこと。これをもとに青少年交流を拡大するなど、今後50年間の交流が拡大思考になることを心から願っている」として、次の50年へ青少年交流を拡大していくことを強調した。

 

※写真=南官杓駐日大韓民国特命全権大使

 

 赤羽大臣、韓国にも「ハタチの一歩」提案
 日韓の交流拡大に全力で取り組むと決意表明

 この会談で赤羽大臣は、「日本には『ハタチの一歩』と題する海外体験プロジェクトにより、海外渡航経験のない20歳の若者200名を無償で海外に派遣する計画がある。そのうち35名が韓国を訪れる。ぜひ韓国側でも同様な取り組みを行ってほしいと提案した」と述べ、JATAが企画、旅行会社、航空会社、空港会社、観光局など観光関係団体の協力のもとに実施している「ハタチの一歩 20歳初めての海外体験プロジェクト」に言及した。

 

※写真=赤羽一嘉国土交通大臣

 

 河村日韓親善協会会長「必ず上昇気流に乗せる」
 日韓交流1000万人から2000万人倍増めざす

 次に、日韓親善協会中央会会長、日韓議員連盟幹事長を務める河村建夫自民党衆議院議員が登壇した。河村氏は「50年前は年間で交流1万人。50年経って1000万人の時代を迎えた。残念ながら今の日韓関係はよくないが、安KTO社長には、今は底であり、これ以上は悪くなることはなく、もう一度上昇機運に乗せると話した。必ず上昇機運に乗り、この1000万人がまた倍増する時代が必ず来ると思っている」と語った。

 

 KTOからJATAに日韓観光交流拡大で感謝状
 JATAから歴代KTO東京支社長に協力感謝状

※写真=感謝状を授与した後、握手する安KTO社長(右)と田川博己JATA会長

 

※写真=安KTO社長(右から2人目)から、田川JATA会長(左)ら3名に感謝状が授与された

 

※写真=田川JATA会長から歴代のKTO東京支社長に感謝状が授与された。左から、申喜秀氏、金載元氏、田川氏、呉龍洙氏、康重石氏

 

 田川会長「山も谷も乗り越えて新時代を創る」
 旅行業界が頑張り、民間の力を今こそ発揮する

 田川会長は「これからも山も谷も乗り越えていく。令和という新しい時代を迎え、次のステージに上りたい」と述べ、海外旅行「ポスト2000万人時代」を見据えた。
 関係者の挨拶の後に、日本政府観光局(JNTO)の清野智理事長、韓国旅行業協会(KATA)の呉敞熙(オ・チョンヒ)会長がそれぞれ登壇し、日韓観光交流の拡大を祈念して全員で乾杯した。
 韓国観光公社東京支社開設50周年を記念した「観光の夕べ」には、特別ゲストとして韓国ミュージカルのトップスターであるKAIさんとシン・ヨンソクさんが祝賀公演を行い、ミュージカル曲を披露し、その歌声に参加者は魅了された。

 

※写真=あいさつする田川JATA会長

 

※写真=呉敞熙韓国旅行業協会(KATA)会長

 

※写真=韓国ミュージカル俳優のKAIさん(左)とシン・ヨンスクさんの公演が披露された

 

※写真=KTO東京支社開設50周年記念パーティの会場風景