記事検索はこちらで→
2019.09.17

WING

イタリアの産業界が英テンペスト計画に参加

共同で将来戦闘航空システムの開発検討へ

 英防衛産業4社とイタリア防衛産業4社は9月10日(ロンドン時間)、英テンペスト将来防衛航空システム・プログラムのパートナーとなることを発表した。英側4社はチーム・テンペストを構成するBAEシステムズ、レオナルドUK、ロールス・ロイス、MBDA UKであり、イタリア側4社はレオナルド・イタリー、エレットロニカ、アビア エアロ、MBDAイタリーである。8社は同日、DSAI展示会会場でSOI(ステートメント・オブ・インテント)に署名した。
 これは将来の戦闘航空システムの共同開発のため、知識の共有、製品の確定、技術開発を含むイノベーションのコンセプトと協力のモデルの明確化のため、共同で作業を進めていくことになる。SOIへの署名に続いて、英国とイタリアの政府によりタイフーン戦闘機及びF-35戦闘機のように、テンペストでも同様の、戦闘航空能力について密接に協働することを規定したコミットメントが発せられる。両政府は、両国のためにキーとなる能力と安全な繁栄につながる強力な工業基盤を維持するため、共通の願望を確認した。

 

※写真=テンペスト・プログラムへの参加を発表した8社の代表たち。左から3人目がBAEシステムズのウッドバーンCEO、同4人目がレオナルドのプロフモCEO(提供:レオナルド)

※写真=テンペストのモックアップ。2018年ファンボロー・エアショーで本紙撮影。今回のDSEI展示会にも出展されている