2019.09.10

WING

ボーイング、777X終極荷重試験中に貨物扉吹き飛ぶ

TC試験一次中断で原因究明、初飛行は更に後ろだおしも

 ボーイングが開発中の777Xの型式証明の取得に必要な終極荷重試験中に、開発チームは試験の中断を決断する必要がある問題に遭遇した」ことを明かした。一部報道によれば、貨物扉が吹き飛ぶ事態が発生した様相だ。最大荷重の1.5倍もの荷重をかける終極荷重試験とはいえ、扉が吹き飛ぶような事態が発生することは極めて稀なケース。ボーイングは「現在原因を調査中で、チームは根本原因の究明に務めている」としている。試験再開の目処などについて、現段階では明らかにしていない。
 737MAXの飛行再開に向けて全力を注ぐボーイングに、新たな試練が降りかかった。今度は開発中の777Xだ。777Xでは搭載エンジンのGE9Xにおいて、部品の損耗が想定以上だったことが発覚して今年後半にずれ込むことを発表。部品の再設計や各種試験、そしてエンジン部品の交換作業に時間を要することが主因だ。一方でボーイングは飛行試験前にできる様々な試験を進めてきていた。
 そうしたなかボーイング民間航空機部門トップのケビン・マカリスター最高経営責任者(CEO)は今年7月24日に、当初予定していた年内の飛行試験開始を2020年へと後ろだおしすることを明らかにした。今回の新たな問題の発覚で、777Xの初飛行は、さらに後ろへとズレ込むことが予想される。

 

※写真=なかなか飛び立つことができない777X。今度は終極荷重試験中に扉が吹き飛んだ。原因の究明を急ぐ(提供:ボーイング)