川崎重工第1四半期決算、10年ぶりの最終赤字

ロボット、車両減益、為替差損で経常損失

　川崎重工が7月30日に発表した2019年度第1四半期（1Q）連結決算によると、売上高は航空宇宙システム事業の増益などにより前年同期より2.0％増の3507億円となったものの、営業損益では精密機械・ロボット事業の減益、車両事業の悪化（赤字拡大）などにより、前年同期比84.6％減の10億円の営業利益となった。さらに為替差損などの影響により経常損益は前年同期の85億円の経常利益から、43億円の経常損失になった。親会社株主に帰属する四半期純損益も前年同期の25億円の純利益から、85億円の純損失に悪化した。純損益が赤字になったのは2009年度以来10年ぶり。ただし、2019年度通期業績見込みでは380億円の純利益を見込んでいる。

航空宇宙システムは増収増益、受注は減