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2019.07.11

WING

エアバス、CNESから3次元地球画像衛星群CO3D受注

解像度50センチのステレオ全地球画像を毎日取得

 エアバスは7月8日(パリ時間)、CNES(フランス国立宇宙研究所)よりCO3D(3次元光学コンスタレーション)衛星の開発、運用を受注した。この契約によりエアバスは4機のCO3D衛星を2022年末に打上げ、全世界の解像度50センチのデジタル表面モデル(DSM)を毎日提供することになる。
 CO3D衛星コンスタレーションは1日1回の高頻度で世界中の高分解能ステレオ画像を提供する予定。取得されたデータは、CNESの開発したアルゴリズムで統合され、エアバスが運営するクラウドベースのプロセッシングチェーンで配信され、最新の地球の陸地の3D地図が作成される。
 CO3D衛星は質量300キログラムで、革新的で新世代を開く全電化プラットフォームとなっており、「プレアデス・ネオ」の名称を持つ。機動性の高い衛星であり、画像取得、画像処理と地上への転送には新しい方式を採用しているという。高解像度画像を高頻度の更新レートで提供することが可能となる。

 

※画像=CO3Dのイメージ図。2機の衛星が同一地域を観測しているイメージで、ステレオ画像収集の手法がわかる。ホルムズ海峡近くのUAEを観測しておりなかなかタイムリーな画像だ(提供:エアバス)