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2019.07.01

WING

レイセオン、RAMブロック2A発射試験に成功

米海軍への年内納入開始を期待

 レイセオンは先頃、同社製RAM(Rolling Airframe Missile)ブロック2A短射程艦対空ミサイルの誘導発射試験に成功したことを明らかにした。この試験はカリフォルニア州チャイナレークの米海軍航空戦センターで実施され、南カリフォルニア沖の自己防御試験艦(空母)から発射された。レイセオンではこのRAMブロック2Aを海軍に今年の末までに納入することを期待しているという。このブロック2Aは最新のソフトウエア能力向上で、誘導性能と撃破する脅威へのミサイルの能力が強化されている。
 RAMは艦艇の自衛用兵器として世界で最も近代的なもののひとつで、全ての大きさの艦艇を防御する。RAMを装備する艦艇は500トンの高速ミサイル艇から9万5000トンの空母まで、11ヵ国の165隻以上に上っている。なお、RAMは米国とドイツ(当初はデンマークも)の国際共同プログラムのひとつであり、レイセオンとドイツのRAMSYS社が開発、生産、維持コストを分担している。

 

※写真=レイセオンのRAMブロック2Aミサイルが、試験中に米空母から発射された(提供:米海軍)