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2019.04.18

ウイングトラベル

3月訪日旅行5.8%増、20年4000万人に陰り

韓国・香港・豪州がマイナス、中国16%増

 日本政府観光局(JNTO)によると、3月の訪日外国人旅行者数は前年同月比5.8%増の276万人となり、3月単月で過去最高だったものの、伸び率は3カ月連続一桁台で、前年までの勢いはなくなっている。1-3月期は5.7%増の805万3700人で、このまま推移すると、年間で3300万人程度となり、このままの伸びでは、2020年の4000万人達成に陰りが見えている。
 市場別では、米国、カナダ、英国、ドイツ、インドが単月で過去最高を記録。また、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フランス、イタリア、ロシアの10市場がで3月単月で過去最高となった。反面、韓国、香港、豪州、スペインがマイナスに転じた。東アジア市場が伸び悩む一方で、東南アジア市長が大幅に増加して存在感を高めている。
 東アジアでは、韓国は前年同月比5.4%減の58万5600人。航空座席供給量は増加したが、韓国経済が低迷、韓中関係改善による中国への渡航需要の回復、ベトナムの人気など、海外旅行が多様化し、遂に前年同月を下回った。

 

 東南アジア市場大幅増で、訪日の主役に
 1-3月期でベトナム42%増、タイ24%増
 1-3月期、米・カナダ・仏・ロシア二桁増

※表=3月の訪日外客数(JNTO推計)